すみれホーム

 

 すみれホームリーダーの東海林躍人(しょうじやくひと)です。実は元サラリーマンです。当時、児童養護施設の職員をしていた兄の姿を見て「すごいな、こんな仕事もあるんだ!」と思ったのが、この仕事を始めたきっかけです。

 

 すみれホームは、昨年までは就学前の幼児だけのホームでしたが、今年度から小学生も一緒に生活する事になり、年齢層が上がりました。色々と教えなければいけないことが多く、上手くできなくて子ども達がぐずってしまうこともしばしば(小学生も!)。何かと賑やかなホームです(^^;

 

 「子ども達を支えたい!」と思って選んだ道ですが、なかなか思うようにいかず、勤め初めの頃はつい感情的に動いてしまうことも多かったです。そんな中、子ども達からの「ありがとう」の言葉に「ハッ」とする事があります。私が子ども達に教えているのではなく、私が子ども達から学ばせてもらっているんだ、と実感する事が多い仕事です。

 すみれホームでの生活はもうすぐ1年になりますが、その中でこんな出来事がありました。誕生日、いつも通りに出勤して事務所で書類仕事をしていると、子ども達が「しょうじくん、お部屋きて!」と呼びにきました。子ども達についていくと、なんとバースデーカードを作ってくれていました!それも1人ひとりが手書きで一生懸命作ってくれてあり「あぁ、この仕事していて良かったな... 」と子ども達からの愛情を感じて、暖かい気持ちになりました。

 

 そんな可愛いらしい子ども達と、今年は『おそうじ大作戦』と称して、みんなで協力してきれいなホームにしようと頑張っています。初めは「えぇ~やだよ~」と言っていた子も、今では率先して動いてくれるようになり、キレイに衣類を畳んで棚に入れられるようになりました。

 

 最後に児童養護施設で働くことに関心を持って下さっている皆さまへ、伝えたいことがあります。この仕事は楽しいことばかりではありません。思うようにいかないことばかりで辛い気持ちになることもあります。それでも、子ども達の課題に向き合い、支え合い、一緒に成長できるのは、この仕事だからこそです。私の大好きな安室奈美恵さんの曲のように“君だけのヒーロー”になれる、そんな仕事だと私は思います。